ヒト肝細胞 グリコーゲン蓄積症モデル

DefiniGEN グリコーゲン蓄積症モデル ヒト肝細胞

DefiniGENが開発したGSD1aヒト肝細胞疾患モデルは、グリコーゲン貯蔵疾患において最も一般的なタイプであるグリコーゲン蓄積症I型のモデルを効果的に再現しています。 この遺伝病は、グリコーゲンおよび糖新生から遊離グルコースを産生するグルコース-6-ホスファターゼ(G6P)酵素が欠損していることにより引き起こされる肝疾患です。 GSD1aヒト肝細胞は、G6P遺伝子位置G22RおよびQ3477の変異を有するドナーからの細胞を由来としており、これから分化誘導される肝細胞は、ヒト初代肝細胞に非常に類似した一般的な肝機能と疾患表現型を示します。 過ヨウ素酸シッフ(PAS)染色を用いた細胞の表現型分析結果からは、グルコース-6-ホスファターゼ酵素が機能しないため、細胞内にグリコーゲンが過剰に蓄積されたことが実証されています。 こうした細胞ツールが安定的に提供されることにより、疾患メカニズムの解明や創薬における研究開発が加速化されることが期待されています。

製品ID:

Def-HEP GSD1a
フォーマット  凍結保存
細胞数 ユニットあたり3~6百万細胞個
疾患 グリコーゲン貯蔵疾患モデル(1a)
細胞生存率(解凍後)

>70%

用途 疾患モデル解明・創薬

テクニカルデータ

技術情報


 

疾患回路同定

図1. Def-HEP GSD1aに見られる2つのヘテロ接合性突然変異を示すDNA配列決定クロマトグラム。

 

PAS染色によるグリコーゲン貯蔵の解析

 

Def-HEP GSD1a肝疾患モデル細胞が、非疾患モデルであるコントロール(Def-HEP WT)と比較し、有意(n=3)にグリコーゲンを細胞内に蓄積したことが、過ヨウ素酸シッフ(PAS)染色解析により明らかになりました(図2a)。また脂肪細胞蛍光染色(BODIPY)法において、Def-HEP GSD1a肝細胞は細胞質内に過剰な脂質が存在することを確認し(図2b)、24時間培養後の代謝物のELISA分析によってより多くの乳酸が分泌(いずれも非疾患モデルであるDef-HEP WTとの比較)されること(図2c)が確認されました。エラーバーは標準誤差、n=3。

 

図2. 過ヨウ素酸シッフ(PAS)およびBODIPY染色画像。Def-HEP GSD1a肝細胞はコントロールと比較し多量の細胞内グリコーゲンを蓄積し(図2a)、過剰の脂質を産生した(図2b)。ELISA解析によりDef-HEP GSD1a細胞からより多くの乳酸が分泌されることも確認された(Courtesy; Rashidら、2010年)。

A)

B)

 

図3. 凍結保存されたDef-HEP GSD1a細胞を解凍後にPAS染色を行った結果(倍率 x400)。(A) 細胞中の蓄積グリコーゲンの分解を示すPAS / Diastase染色。 (B)細胞内にグリコーゲンの蓄積を示すPAS染色。