ヒト肝細胞 α1アンチトリプシン欠損モデル

DefiniGEN α1アンチトリプシン欠損症 ヒト肝細胞

α1アンチトリプシン欠損症肝細胞(Def-HEP A1ATD)は、高度に機能化された患者由来のヒト肝細胞です。この疾患モデルは、A1AT遺伝子であるSERPINA1に「Z (E342K)」の変異を持つ疾患ドナーにおける真皮線維芽細胞から作製されています。この変異は、肝臓及び肺への損傷を最終的に引き起こす原因物質であるA1ATポリマーの形成を誘導します。Def-HEP A1ATD細胞は、提供された線維芽細胞を、山中伸弥教授らのグループがノーベル賞を受賞したiPSCリプログラミング技術を用い初期化した後、ケンブリッジ大学再生医学研究所にて開発されたOptiDIFFプラットフォーム分化誘導プロトコールを用いて肝細胞に分化誘導されます。Def-HEP A1ATD肝細胞は、創薬用途のための最適化された疾患モデルであり、疾患の根底にあるメカニズムを解明するための有効なツールとなることが期待されています。

製品ID:

Def-HEP A1ATD
フォーマット  凍結保存
細胞数 ユニットあたり3~6百万細胞個
疾患 α1アンチトリプシン欠損症
細胞生存率(解凍後)

>70%

用途 疾患モデル解明・創薬

テクニカルデータ

技術情報


 

細胞形状

Def-HEP A1ATD細胞は高機能化されたヒト肝細胞です。解凍後にプレート上に播種された細胞は、肝細胞の特徴である、密に詰まった「敷石状」の形状を再現します。

図1. 解凍後のDef-HEP A1ATD細胞の形状(倍率 x10、播種密度1 x 10^6 細胞/mL、タイプ1コラーゲンコーティングされた24ウェルプレート上に播種)。敷石状の細胞形状が確認できる。

 

肝細胞成熟マーカー

 Def-HEP A1ATD細胞は、アルブミンおよびA1AT産生を含む初代ヒト肝細胞(PHH)としての機能特性を示します(図2)。Def-HEP A1ATDは、初代肝細胞に置換される細胞ツールとして創薬に活用されることが期待されています。

図2. A1ATポリマーである(2c1mAb)およびトータルA1ATDの発現を免疫染色法により、Def-HEP A1ATDとPHH(初代肝細胞)の比較を行った結果

 

ELISA法による疾患マーカーの同定

ELISA法を用い細胞内におけるA1ATポリマー(2C1mAb)のレベルと細胞外に分泌したA1ATの割合を測定しました。

 

図3. Def-HEP A1ATDを、初代肝細胞(PHH)および癌細胞株であるHepG2と比較した結果。