カスタム疾患モデル - CRISPRゲノム編集

OptiDIFF技術は、再生医療研究の世界的拠点であるケンブリッジ大学の研究から開発され、肝臓、膵臓および肺細胞を含む様々な種類の細胞への分化誘導を実証しております。 このプラットフォームと、Horizon Discovery社が提供するCRISPRゲノム編集技術と組み合わせることによって、iPS分化誘導技術とゲノム編集を組合わせたユニークな研究開発用細胞ツールを提供することが可能になりました。この技術は、ユーザー様が希望される疾患を遺伝子レベルで正確に導入できるため、特定の糖尿病モデルや、NAFLD等の肝疾患のモデルを作製することが可能になります。同時にゲノム編集を行わずに分化誘導された非疾患モデル(野生型)をどうプラットフォームにて作製することにより、疾患・非疾患両方の細胞ツールを提供することが出来ます。最終的に分化誘導された細胞は、品質保証を得た凍結バイアルとして出荷されます。

6つのステップによるゲノム編集を取り入れた肝臓・膵臓への分化誘導プロセスの一例

<<導入例>>

1. CRISPRデザイン・検証:ベクターデザイン、合成、検証

  • シーケンシングによるノックアウト・ノックインの同定
  • iPSCラインのゲノム編集
  • 最大100のクローンのスクリーニング
  • sgRNAによるスクリーニング
  • マイコプラズマヘキストおよび細胞分離試験
  • 細胞株の完全なキャラクタリゼーションと最適化
  • アルカリフォスターゼ染色による多能性評価

 

 

2. CRISPR iPSCの作製:iPSラインのエレクトロポレーション、スクリーニング、検証、増幅およびバンキング

3. 小スケールによるiPS分化誘導最適化スクリーニング:OptiDIFFにおける複数細胞密度によるスクリーニング

  • 複数の播種密度を有するプレートを作製し、分化誘導に最適な条件を確定した後、本スケールによる分化誘導条件を確立する

4. 分化誘導:OptiDIFFプラットフォームを用いた各細胞への分化誘導実施

  • Tフラスコを用い、設定された細胞数を得るための調製を実施

5. 凍結保存およびバンキング

  • 独自の凍結保存技術を採用

6. 製品の検証:品質保証のため、凍結バイアルを解凍し、生存率のほか、遺伝型や各マーカーを確認

タイムライン

 

CRISPRゲノム編集を作用した疾患モデル作製には、約4~6か月の期間が必要とされます。実際のプロジェクトの期間は、対象とする疾患種や独自性等により判断されます。

 

参考文献:

 

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